18〜19世紀のトルコのコーヒーハウス
「トプハーネにあるカフェの内部」と題した、
アントワーヌ・メラン(1763〜1831)の版画の一部です。
18世紀のコーヒーハウスの様子が分かります。
コーヒーハウスの大広間から仕切られた給仕台で、
湯沸かしポットを持って、ふいごを手にして働いています。
大小さまざまなポットが掛かっているのがわかります。
これが、全体図です。
広間の中央には豪華な噴水があります。
客は壁面に用意された長椅子のような場所に腰掛け、水たばこを楽しんでいるのが分かります。
高い天井や壁に施された装飾も非常に豪華なもので、客層も上流階級の人々のように見受けられます。
ウイリアム・バートレットの「港のコーヒー・キヨスク」という版画です。
年中温暖とは言い難いイスタンブールの気候ですが、天気が許す限り屋外のカフェが人気を博していたようです。
この版画は19世紀の金角湾の水辺にあったコーヒーハウスを描いています。
水際の涼しい風を受けながら、コーヒーを楽しんだのでしょう。
涼しくなる夜にも楽しめるように、天井からは高級そうなランプが見えます。